突然ですが、あなたは「なんだか最近、肩が重いなぁ」と感じたとき、どうしていますか?
A. とりあえず湿布を貼る
B. ネットで「肩こり 原因」で検索して自己診断
C. 友人に聞いて「それ、スマホ首じゃない?」と言われ納得
D. なんとなく気合いで乗り切る
どれもよくある反応ですが……実は全部、ちょっぴり危険です。
なぜなら、「症状=原因」ではないから。
今回は「検査して原因を知ることの大切さ」についてお話ししていきます。健康も人生も、迷子にならないためには“地図”が必要なのです!
■ 痛みの正体はいつも一つとは限らない
例えば、腰が痛いとしましょう。「あ〜、座りすぎかな」「年かな」と思うかもしれません。もちろん、それも可能性の一つです。
でも、実際には
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お尻の筋肉(梨状筋)が硬くなって神経を圧迫してる
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内臓の疲れが腰に出ている
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足首のバランスが崩れて、負担が腰に来ている
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実は心因性のストレスから来ている
……などなど、犯人(原因)は複数いることもしばしば。
まるで、ミステリー小説のクライマックスのように、「えっ!真犯人、君だったの!?」という展開があるんです。
しかも厄介なのは、痛んでいる場所=悪い場所ではないことが多いこと。肩が凝っているからといって、肩だけ揉んで終わりでは解決しないのです。
■ 症状にだけアプローチする=バケツの穴をふさがず水を汲み続けるようなもの
ある日、お風呂場でバケツを使って掃除していたとしましょう。水をくんでもくんでも、なぜかすぐ空っぽになる。
「バケツが小さいからかな?」「水の量が足りないのか?」と考えて、次は水を増やしてみたり、くむスピードを早めてみたり……。
でも、実はバケツの底に穴が空いていた!
……こういう経験、ありませんか?
身体のケアもこれと同じで、「痛み」や「不調」という水漏れの現象だけを何とかしようとしても、肝心の“穴(原因)”を見つけてふさがない限り、いたちごっこになってしまいます。
「昨日マッサージ行ったのに、もう肩が重い…」なんてときは、まさにバケツの穴が未解決の状態なんです。
■ 検査って、なにも大げさなことじゃない
「検査」と聞くと、白衣の先生に囲まれて、MRIとかレントゲンとか、なんだか大ごとを想像するかもしれません。
でも私たちが行うのは、もっとシンプルで身近な検査です。
たとえば、
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足の長さに左右差はないか?
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骨盤の傾きは?
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肩の高さの違いは?
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呼吸が浅くなっていないか?
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筋肉の左右バランスはどうか?
ちょっと体を動かしてもらい、観察し、触れて感じ取る。
これだけで、かなりの情報がわかります。
いわば、探偵が現場を見て「ふむふむ、この足跡…犯人は右足が少し内向きか…」とつぶやく感じです(どんな感じ?)
■ 自分の体を“知る”って、ちょっと面白い
「へぇ〜、私って右足の方が少し短いんですね」
「骨盤がこんなに傾いてたんですか!?」
「首の動き、左だけやたら固いですね(笑)」
こんな風に、自分の身体について知ると、多くの方が驚いたり笑ったり、ちょっと楽しくなったりします。
そう、自分の体って、意外と知らないことだらけなんです。
この「知る」ということこそが、症状改善の第一歩。
自分のクセや弱点がわかれば、生活の中での注意点も明確になりますし、施術のアプローチも的確になります。
■ まとめ:原因がわかれば、回復はもっと加速する!
「検査せずに施術する」のは、カーナビなしで初めての山に登るようなもの。
とりあえず進んでみたら、遭難しちゃった……なんてことも。
逆に、きちんと検査して原因がわかれば、最短ルートで目的地にたどり着けます。
もちろん施術だけでなく、セルフケアや生活習慣のアドバイスも「原因に基づいた内容」にできるので、再発予防にもつながります。

