こんにちは!
「お腹の中で小さな職人がドリル片手に暴れている」そんな表現がしっくりくる、生理痛。
世の中の多くの女性が毎月この“暴れん坊将軍”に振り回されているのではないでしょうか。
「鎮痛剤が手放せない…」
「毎月、腹巻とカイロで装備を整えてるのに撃沈…」
「PMS(生理前症候群)まで来ると、もう性格も別人!」
はい、わかります。めちゃくちゃ共感します。
でも、そんなあなたに伝えたいことがあります。
「鍼灸、めちゃくちゃ相性いいんです」
今回は、生理痛と鍼灸のラブストーリー…じゃなかった、相性についてお話ししていきます。
■ 生理痛って、なんでこんなに痛いの?
まずは敵(?)を知ることから。
生理痛の正体、それは「プロスタグランジン」という物質。
これは子宮を収縮させるホルモンの一種で、生理のときに経血を外に出すために働くのですが、これが多すぎると子宮が「はい、筋トレ開始!」と言わんばかりにグイグイ収縮。結果、ズキズキ・キリキリした痛みにつながるのです。
しかも、このプロスタグランジン、血管も収縮させちゃうから、血流も悪くなるし、冷えやすくなるし、むくみも来る。
「え、悪役が多すぎない?」と思いますよね。
■ そこに現れた、鍼灸という救世主
では、この生理痛という名のラスボスに対して、鍼灸は何をしてくれるのか?
① 血流をよくして子宮をポカポカに
鍼やお灸でツボを刺激すると、自律神経が整って血管がゆるみます。
これにより血流がよくなり、冷えていたお腹がじんわり温まってくるんです。
これ、まるでお腹の中に**「温泉旅館」**ができたかのような心地よさ。
子宮も「今日、お湯いい感じだね〜」とご機嫌になります。
② 子宮の過剰な収縮をストップ
鍼灸は自律神経のバランスを整えて、プロスタグランジンの分泌を緩やかにしてくれる効果もあります。
つまり、筋トレ中の子宮に向かって「ちょっと休憩しよ?」と優しく語りかけてくれる存在。なんて包容力…!
③ PMSにも効果あり
「生理前になると、イライラ・落ち込み・無性にポテチが食べたくなる…」という方。
それ、PMS(生理前症候群)です。
鍼灸は脳内ホルモンのバランスを整えるのが得意なので、イライラや情緒不安定にもGOOD。
鍼灸の後、「あれ?私、今週怒ってないかも…」って気づく方、多いです。
■ どんなツボを使うの?
じゃあ、実際にどこに鍼やお灸をするの?というと、代表的なツボはこんな感じ。
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三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしの上にある、女性の味方ツボ。子宮にダイレクトにアプローチします。お灸が特に効果的。
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関元(かんげん):おへその下、下腹部にあるツボ。まさに「子宮の前線基地」。
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合谷(ごうこく):手の甲にあるツボ。万能ツボとしても有名で、生理痛やストレスに効きます。
鍼灸って、全身を見ながらツボを選ぶので、その人の体質に合わせてオーダーメイドで施術していきます。
「オートクチュール鍼灸」って呼びたいくらい、実は丁寧な世界。
■ どれくらい通えばいいの?
「1回で生理痛がゼロに!」というのはなかなか難しいですが、多くの方は1〜2ヶ月の間に変化を感じ始めます。
とくに生理前〜生理中にかけて、タイミングよく施術を受けるのがおすすめ。
理想は、生理周期に合わせて月に2回くらいのペースで通うこと。
PMSがある方は、排卵期(生理の2週間前くらい)から始めるとベター。
■ 鍼って痛くないの?お灸って熱くないの?
ここ、気になりますよね。
まず、鍼は髪の毛ほどの細さです。注射針とは全然違います。
「え?もう刺さってるの?」と聞かれることがよくありますし、むしろ刺した瞬間のほうがリラックスして寝ちゃう人も。
お灸も、昔ながらの“モクモク・アツアツ”タイプじゃなくて、心地よく温まる“ぽかぽか系”のお灸を使うことが多いです。
「お灸って気持ちいいんですね〜」と、意外とハマる人、多し。
■ まとめ:生理痛は“我慢”しなくていい
「生理痛なんて、みんなあるものだから…」
「薬飲めばいいし…」
「でも、できれば薬も減らしたい…」
そんなあなたにこそ、鍼灸を試してほしいです。
鍼灸は、あなたの体の声に耳を傾けて、やさしくバランスを整えてくれる存在。
毎月の“憂鬱週間”が、“ちょっと楽な週”に変わるかもしれません。
そして、なによりも自分の体を労わる時間を持つことは、
忙しい日々の中での最高のご褒美になるはず。
ぜひ、あなたの“鍼灸デビュー”、応援させてくださいね。
※この記事は医療行為や治療効果を保証するものではありません。
症状の強い方は、婦人科などの医療機関にもご相談ください。

