身体のこと

風邪のときにマッサージや鍼灸は受けていいの?

さて、季節の変わり目になるとよく聞かれる質問がこちら。

「先生、風邪っぽいんですけど…マッサージって受けてもいいんですか?」

結論から言いましょう。

「うーん、それ、家で寝とこっか。」

……終わったらブログにならないので、ちゃんと説明していきます(笑)


■風邪のとき、なぜマッサージを受けたくなるのか?

まず、風邪の引き始めってなんだか妙に体がだるくて、肩も首も重くて「これ、凝ってるのかな?」って思うことありませんか?

それ、たぶん“凝り”じゃなくて“免疫反応”です。

体は「さあ、ウイルス退治に出動だ!」とばかりに白血球やらリンパ球やらを総動員。その戦場があなたの体の中で繰り広げられてるわけです。そりゃ、だるくもなるし、重くも感じます。

で、「マッサージで流してもらえば楽になるかも?」って思うわけですね。気持ちは、わかる。めちゃくちゃわかります。
でも、それが大きな勘違いになりかねないのです…。


■風邪×マッサージ=ちょっと危険な組み合わせ!?

マッサージというのは、血流やリンパの流れを促進します。これはとても良いことなんですが、風邪のときはちょっと話が変わります。

●ウイルスも元気に流れていく!?

風邪のウイルスが体に入ったとき、体は「このエリアで封じ込めるぞ!」と頑張っています。そこへマッサージが加わると…

「封じ込め中のウイルス、全国配送〜!」

という状態になることも。
結果、翌日には「マッサージのおかげで風邪が悪化しました〜」なんて悲しい展開も。

●熱があるときは特にNG!

「ちょっと微熱なんですけど…」というあなた。
熱がある=体内でバチバチに戦闘が起きている証拠。

そこへマッサージという“外圧”が加わると、余計に体に負担がかかることになります。
つまり、マッサージ=追い打ちになってしまう可能性があるのです。


■実録!風邪で来店したお客様のその後…

ある日のこと。「先生、ちょっと風邪っぽいんだけど、肩こりがつらくて…」という常連さんがご来店。
熱もなさそうだったし、軽く触る程度で施術したんですが…。

次の日、「先生、昨日から悪寒と高熱で寝込んでる…まさか…」とLINEが。

ま、まさかじゃないかもしれません…。

もちろん、風邪が悪化した原因がマッサージ“だけ”とは限りません。けれど、可能性としては“無関係とは言えない”。

なので、私からのお願いです。

風邪っぽいときは、無理せずキャンセルしてください!


■じゃあ、風邪が治った後はどうなの?

ここが逆にマッサージの出番

風邪をひいた後って、なんかスッキリしない。
体もだるいし、寝てばかりで腰が痛い。
あとは、咳をしすぎて背中や肋骨まわりがバッキバキ…。

そんなときこそ、マッサージは救世主。

●マッサージが“回復のラストピース”に

・滞っていた血流やリンパの流れをスムーズに
・疲れた内臓の働きを整える
・無意識に力が入っていた筋肉を緩める

など、風邪明けの体をリセットするお手伝いができるのです。


■よくある質問コーナー(ユルめ)

Q. 咳が少し出るけど、熱はないです。行ってもいい?

咳だけでも、念のため様子を見てください。
というのも、サロン内で他のお客様やスタッフにうつる可能性があります。マスクしてても飛沫って意外と飛ぶんですよね…。

Q. 鼻水だけだから、全然平気です!

それ、風邪の初期症状じゃないですか?
意外と鼻水から始まって次の日には喉が痛い…なんてケース、よくあります。
一旦様子を見ましょう。鼻水が止まって、丸一日元気ならOK!

Q. 風邪の予防にマッサージって効果あるの?

あります!
マッサージは自律神経を整え、免疫力アップにもつながります。だから、元気なうちに来るのが正解!


■まとめ:風邪のときは、マッサージより「布団と仲直り」!

・風邪の初期や発熱時は、マッサージは基本NG
・風邪の後のケアとしては、マッサージが効果的
・ちょっとでも「体調おかしいかも?」と思ったら、おうちでゆっくりして!

私たち施術者は「お客様に元気になってもらいたい」と思っています。
でも、それは“無理して来てもらうこと”ではありません。

風邪のときは、しっかり休む。
治ったら、リフレッシュしに来る。
これが、お互いにとってハッピーな選択です!

それでは皆さん、季節の変わり目、お身体に気をつけて。
「そろそろマッサージ、いいかな?」と思ったそのときに、お会いできるのを楽しみにしています!

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