身体のこと

マッサージ中、眠くなるのはなぜ?マッサージを受けることによる体への影響を解説!

マッサージを受けていると、気づけばウトウト…。
「あれ?今、寝てた?」なんてこと、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。むしろ、気持ちよすぎて開始5分で夢の国行きの切符を手にしてしまう方もいるはず。

でも、なぜマッサージを受けるとこんなにも眠くなるのでしょう?
今回は、そんな“マッサージ睡魔”の秘密に迫ってみましょう!


1. リラックスモード全開!副交感神経の活躍

マッサージを受けると、体は 副交感神経 のスイッチをバチッとONに切り替えます。
副交感神経は 「休息・回復モード」 を担当している神経で、体をリラックスさせる役割を持っています。

普段の生活では、仕事や家事、スマホの通知に追われて 交感神経(戦闘モード)がフル稼働。
でも、マッサージの心地よい刺激が筋肉をほぐし、「もう頑張らなくていいよ〜」と体に信号を送ると、交感神経はお休みモードに。

その結果、

  • 心拍数がゆっくりになる

  • 呼吸が深くなる

  • 血圧が下がる

  • 筋肉の緊張が和らぐ

まさに、 「寝てください」と言わんばかりのフルコース
そりゃあ眠くもなりますよね。


2. 幸せホルモン大放出!セロトニンとオキシトシン

マッサージを受けると脳内では セロトニンオキシトシン が分泌されます。
これらは 「幸せホルモン」「癒しホルモン」 とも呼ばれる存在。

  • セロトニン:心を安定させ、リラックス状態を作り出します。

  • オキシトシン:愛情や安心感を感じるホルモンで、ストレスを和らげる効果があります。

これらのホルモンが分泌されると、まるで ぬくぬくのお布団に包まれているような心地よさ に包まれます。
「もう頑張らなくていいんだ…」という安心感が、眠気を誘うのです。


3. 血行促進でポカポカ、眠気倍増

マッサージによって 血行が促進 されると、筋肉のコリや疲労物質が流れやすくなります。
血流が良くなると全身がポカポカと温まり、体温がほんのり上昇。

すると脳は、「あ、体温が上がってきたな。そろそろ休む準備を始めよう」と指令を出します。
特に 末端の手足が温まる とリラックス効果が高まり、さらに眠気が加速!

まさに、「湯たんぽ状態」 の出来上がりです。
この状況で眠らないなんて、もはや修行僧レベル。


4. マッサージ師の手は“睡眠誘導スイッチ”!?

ここで忘れてはいけないのが マッサージ師の技術
一定のリズムで繰り返される圧やストロークは、まるで 心地よい揺りかご のよう。

「トントントン…」
「スーッ、グーッ」

この リズム運動 が脳波に影響を与え、α波(リラックス時に出る脳波)を増やします。
α波が増えると、脳は半分寝ているような状態になり、ウトウトとした眠気に包まれます。

子守唄を聴きながら眠る赤ちゃんのように、大人も リズムに身を委ねることで安心感を得る のです。


5. じゃあ、眠った方がいいの?

「マッサージ中に寝たら、もったいないんじゃない?」
そんな声もよく聞きます。

でも、心配ご無用!

マッサージ中に眠るのはむしろ良いこと なんです。
睡眠中でも筋肉はしっかりとほぐれ、脳はリラックス状態をキープ。
さらに、深いリラクゼーション状態に入ることで、自律神経のバランス も整いやすくなります。

ただし、 「いびき」「寝言」「突然のビクッ」 には要注意!
マッサージ師さんもプロなので慣れていますが、ちょっと恥ずかしいですよね。


まとめ:眠気は体からの“ありがとう”

マッサージ中に眠くなる理由をまとめると…

  1. 副交感神経 が優位になり、リラックスモード全開

  2. 幸せホルモン の分泌で心身が癒される

  3. 血行促進 で体温が上がり、眠気を誘う

  4. 一定のリズム が脳波を安定させる

  5. 眠ることでさらに効果UP!

つまり、マッサージ中の眠気は 「体が喜んでいるサイン」 なのです。

次回マッサージを受けるときは、安心して眠気に身を任せてみてください。
夢の中で癒しの手に包まれる、至福の時間が待っていますよ!

それでは、良い夢を!

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