こんにちは!鍼灸師として10年以上、身体の悩みと向き合ってきましたが、膝痛に関しては特に多くの方が悩んでいます。「ちょっと歩いたら痛い」「階段が鬼門」「しゃがんだら二度と立ち上がれない気がする」…そんなあなたに、今日は膝痛との付き合い方についてお話ししていきます。
膝痛の始まりは突然に…?
「若い頃はこんなことなかったのに…」
そう嘆く声をよく聞きます。
確かに、10代20代の頃は「膝痛?何それ美味しいの?」くらいの勢いで動き回れました。でも、気づいたら膝がギシギシ、階段を降りるたびに「アイタタタ…」と声が出るようになっていませんか?
人間の膝は本当に優秀な関節ですが、30歳を超えたあたりから「そろそろメンテナンスしないと無理ですよ」と、身体がサインを出してきます。それに気づかず無茶をすると、40代・50代になったときに膝がストライキを起こします。「もう働かないからね!」とばかりに痛みを発生させるわけですね。
膝痛の原因、意外と身近なアレコレ
膝が痛くなる原因はいくつかありますが、代表的なものを紹介しましょう。
1. 使いすぎ…まるでブラック企業並みの膝労働
スポーツをしている人や、立ち仕事が多い人は要注意。膝を酷使しすぎると、軟骨がすり減ってクッション機能が低下します。「俺たち、もうクッション性ゼロだから!」と軟骨が音を上げると、関節がゴリゴリと直接こすれ合い、痛みが発生します。
2. 使わなさすぎ…サボり癖がつくと膝もダメになる
逆に、運動不足の人も膝痛のリスク大。適度に動かしていないと筋力が落ち、関節が不安定になり、痛みや変形が進みます。「休みすぎてリハビリが必要になったスポーツ選手」と同じように、膝もサボりすぎるとダメなんですね。
3. 体重増加…膝への圧力は増すばかり
体重が1kg増えると、膝にはその数倍の負担がかかると言われています。つまり、気づいたら5kg増えていたら、膝にとっては「勘弁してくれ!」レベルの衝撃。健康診断の結果とにらめっこしながら、「この数字は膝への圧力…」と考えると、少しは運動する気になるかもしれません。
4. 加齢…「年のせい」と片付けないで!
確かに年齢とともに関節はすり減ります。でも、年齢のせいにして放置するのが一番危険。「老化=終わり」ではなく、「老化=メンテナンスの始まり」と考えるのが正解です。
膝痛と仲良くする方法—痛みを減らすためにできること
では、どうすれば膝痛と上手く付き合っていけるのでしょうか?いくつかのポイントをご紹介します。
1. ストレッチ&軽い筋トレを習慣に
膝を支える筋肉を鍛えることが大切です。特に大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を強化すると、膝への負担が軽減されます。
- 椅子に座って足を伸ばす運動
- 壁に寄りかかってスクワット(深くしゃがみすぎないように注意)
- 寝転がって足をゆっくり持ち上げる
このあたりの運動を1日5分でもいいので続けてみましょう。
2. 食事で関節をケア!
軟骨の材料となる「コラーゲン」や「グルコサミン」を含む食べ物を意識的に摂りましょう。
- 鶏の軟骨や手羽先
- 魚の皮(サーモンやアジ)
- 納豆(ネバネバ成分が関節にも◎)
これらを食事に取り入れるだけでも、膝への優しさがUPします。
3. 靴選びは慎重に!
ヒールの高い靴や、クッション性の低い靴は膝に大ダメージを与えます。ウォーキングシューズやスニーカーで、しっかり膝をサポートしましょう。
4. お灸やマッサージでケア
膝痛のケアに鍼灸は効果的です。血流を良くし、炎症を抑えることで痛みが軽減されます。セルフケアとしては、温めることも大切。膝にカイロを貼るだけでも、痛みが和らぐことがありますよ。
まとめ:膝とは一生の付き合いだからこそ大切に
膝痛は、年齢を重ねるごとに多くの人が経験するもの。でも、ちょっとした習慣を変えるだけで、痛みを軽減することは可能です。
「膝痛と闘う」ではなく、「膝痛と上手に付き合う」。そう考えて、日々のケアをしていきましょう!
膝が痛くて困ったら、ぜひ鍼灸やマッサージも試してみてくださいね。あなたの膝ライフが少しでも快適になりますように!

