こんにちは、鍼灸師のTERAです。
さてさて、今日は鍼灸院の永遠のテーマ、「鍼って痛いんですか?」問題について、ズバッとお答えしていきます。
この質問、患者さんから聞かない日はないってくらいよく聞かれます。たぶん、私が朝コンビニでコーヒー買ってるときに隣にいる人にも聞かれるんじゃないかって勢いです。(それはさすがにない)
というわけで、今日は「鍼=痛い」というイメージを持っているあなたに、鍼治療のホントのところを、ちょっと笑えて、ちょっと安心できる感じでお伝えしていきます。
■ そもそも、なぜ「鍼=痛そう」なのか?
たぶん、あなたの頭の中にはこんなイメージがあるんじゃないでしょうか。
・注射のような太くて鋭い針がブスッと刺さる
・刺した瞬間「うっ…!」って目をつぶるくらいの痛み
・涙がにじむ(むしろ泣く)
うんうん、わかります。そのイメージ、完全に「注射の針」とか「縫い針」から来てますよね。でも、安心してください。鍼灸で使う鍼は、ぜんっぜん違います!
たとえば、注射針の太さが「0.7〜0.9mm」くらいだとすると、鍼灸の鍼はだいたい「0.14〜0.18mm」。
なんと、髪の毛くらいの細さなんです。えっ、髪の毛って刺さるの?ってレベルですよ。
■ 実際、どれくらい痛いの?
これはもう、個人差あります。でも、大体こんな感想が多いです。
・「あれ?もう刺さってたんですか?」
・「思ったより全然平気!」
・「蚊に刺されたときのほうが痛いかも」
そう、実際には「チクッとしたかな?」くらいで終わることが多いんです。中には「気づいたら刺さってた」という強者も。でも、正直に言うと**“まったくの無痛”というわけではない**です。感じやすい場所や、その日の体調によっても変わります。
たとえば、ツボにズバッと入ったときには「ズーン」とするような重だるい感覚があります。これ、業界用語で**“ひびき”**って呼んでいて、鍼灸師的には「よっしゃ、効いてるぞー!」って感じなんですが、初めての人は「え、なにこの不思議な感覚…」とびっくりするかも。
でも、安心してください。**痛みというより“反応”**に近いんです。そしてこの反応が、体の調子を整えるサインでもあるんです。
■ 痛いのが苦手なあなたへ
はい、いますよね。**“注射見るだけで貧血起こしそうなタイプ”**の方。
でも、そういう方こそ、ぜひ鍼治療を体験してほしいんです。
なぜなら、びっくりするくらい優しい刺激で、しっかり効果が出るから。
私の患者さんにも「絶対無理だと思ってたけど、受けてみたら全然大丈夫だった」っていう人、多いです。
中には、「毎週この“ひびき”がないと落ち着かない」なんて言い出すヘンな中毒者も…(褒めてます)
■ 鍼が怖い人のための秘密兵器
それでもやっぱり「どうしても怖い!」という人には、こんな方法で対応しています。
◎ 1. 鍼を見せない
見なければ怖くない。これ、意外と効果あります。
◎ 2. 細くて短い鍼を使う
初回は特に「やさしめ鍼」でスタート。段階的に慣れていけます。
◎ 3. 刺さない鍼(てい鍼)を使う
なんと、刺さないのに効く鍼もあるんです。魔法か。
■ 鍼の「痛くなさ」を一番知ってるのは…
じつは私たち鍼灸師自身だったりします。
私も自分で自分に鍼を打ちますけど、痛いのがイヤな日は避けます。
つまり、鍼灸師も人間。痛みに敏感なときはあるんです。
だからこそ、患者さんの気持ちに寄り添える。
「今日はちょっと怖いな」って日には、無理に深く刺さず、やさしい施術に切り替える。
それができるのが、鍼灸のいいところなんですよ。
■ 鍼治療の本当の目的は、「痛くする」ことじゃない
鍼の目的は、**“あなたの体が元気になる手助けをすること”**です。
肩こりや腰痛はもちろん、頭痛、冷え性、自律神経の乱れ、そして最近では不眠やストレスケアにも。
しかも、副作用が少なく、薬に頼りたくない人にとっては最高の選択肢。
もし、痛みが心配で鍼治療をためらっているなら…
それはまるで、「温泉に入りたいけど、最初のお湯の熱さが怖くて足を入れられない」みたいなものです。
一歩入ったら、あったかくて、気持ちよくて、「なんでもっと早く来なかったんだろう」ってなるはず。
■ まとめ:鍼は怖くない。むしろ、癖になるかも?
というわけで、今日の結論!
鍼はたしかに「チクッ」と感じることはあるけど、予想よりぜんぜん痛くないし、怖くない。
そして、終わった後は「体が軽い」「スッキリした」と思えるはず!
痛いかどうかは…百聞は一見にしかず。いや、百聞は一鍼にしかず!
もしあなたが「ちょっと気になってるけど、勇気が出ない」っていうタイプなら、
その気持ちごと、私に預けてみてください。きっと「受けてよかった」って思ってもらえるはずです。
それでは、あなたの「初鍼デビュー」を心よりお待ちしております!

